インターネットに繋がったコンピューターにはIPアドレスが割り当てられていますが、普段インターネットを利用する場合に IPアドレス を意識する事はあまり無いと思います。
例えば、検索サイトの Google にアクセスする場合には、IPアドレスではなく、http://www.google.co.jp と文字列でURLを指定し、同じく検索サイトの Yahoo! にアクセスする場合には、http://www.yahoo.co.jp/ と指定していると思います。
この『迷惑メールデータベース』には http://spam-db.jp/ でアクセスしていると思います。
Webサイトを閲覧したりメールを送信するのに、数字の羅列のIPアドレスでアクセスするのは非常に不便です。その為インターネッ
ト上でアクセス対象のコンピューター(ホスト)やネットワークに意味を持たせた名前を付け、階層化した命名規則により、国や組織の属性・識別・管理をしやすくしたものがドメイン(Domain)と呼ばれるものですです。
各階層は「.」(ドット)で区切られていて ICANN や各国レジストリによって重複が無いように管理されています。

トップレベルドメイン(TLD)には、gTLD (Generic Top Level Domain)と ccTLD (Country Code Top Level Domain)の2種類が存在し、これらも ICANN によって管理されています。TLD は IETF などの機関による検討・承認がなければ勝手に定義や追加をすることができません。
gTLD はインターネットの開発、発展の経緯からアメリカの組織や企業を優先した構成になっていましたが、近年は他国にも開放されている gTLD
が増えています。
この gTLD をセカンドレベルドメインに運用している国もあります。(例:台湾「.tw.com」など)
| gTLD | 語源 | 意味 |
|---|---|---|
| aero | aeroautics | 航空会社や航空機メーカー。 |
| biz | businesses | 一般企業。 |
| com | commercial | 営利目的の企業や組織。個人でも取得可。 |
| coop | cooperative | 生活協同組合 |
| edu | education | 教育機関。主に大学。 |
| gov | govemment | 政府関連組織。 |
| info | infomation | 特に条件なし。 ".info"のTLDを持ちたい組織。 |
| int | international | 国際組織。NATOなど。 |
| mil | military | 軍関係組織。陸軍、海軍、空軍など。 |
| museum | museum | 博物館専用TLD.。 |
| name | name | 個人名専用 |
| net | network | インターネットの基幹ネットワーク。企業や個人でも取得可。 |
| org | organization | 非営利組織、個人でも取得可。 |
| pro | professionals | 各業種ごとの専門家用。 |
ccTLD は、国別トップレベルドメインとも呼ばれ、各国の企業や組織のために用意されたものです。
ccTLD は、その国に設立された組織や団体、在住の個人のみが取得可能なものでしたが、外貨獲得などの目的で国外に開放し、国外でも取得可能な ccTLD
が増えています。
ccTLD からホストが設置されている国を推測することは意味が有りません。
また、ccTLD の中には、 その国のNIC ではなく VeriSign
などの民間企業によって管理されているものが多数存在します。
>>>ccTLD一覧
| ccTLD | 国 | NIC | レジストリ |
|---|---|---|---|
| .jp | 日本 | JPNIC | JPRS |
| .kr | 韓国 | KRNIC | |
| .cn | 中国 | CNNIC | |
| .tw | 台湾 | TWNIC | |
| .my | マレーシア | MYNIC | |
| .th | タイ | THNIC | |
| .tv | ツバル | VeriSign | |
| .cc | ココス諸島 | VeriSign | |
| .cx | クリスマス島 | cxNIC | |
| .cz | チェコ | CZNIC | |
| .ru | ロシア | RIPN | |
| .sg | シンガポール | SGNIC | |
| .de | ドイツ | DENIC |
セカンドレベルドメインは、各企業や組織が任意の名前を申請できますが、日本では JPRS がセカンドレベル以下のドメインの登録管理を行っています。
各国のセカンドレベルドメインは、その国内に在住している個人、もしくは設立してい企業・団体のみが取得可能となっているようです。
| 汎用JPドメイン | 取得資格 |
|---|---|
| .jp | 日本国内に住所を持つ個人、団体、組織ならすべて取得可。 |
| 属性JPドメイン | 取得資格 |
|---|---|
| .co.jp | 株式会社、有限会社、合名会社、合資会社、信用金庫、信用組合など。 |
| .or.jp | 財団法人、社団法人、医療法人、監査法人、宗教法人など。 |
| .ne.jp | ネットワークサービス事業者など。 |
| .ac.jp | 大学、大学共同利用機関、職業訓練校、学校法人、職業訓練法人など。 |
| .ad.jp | JPNIC正会員、指定事業者など。 |
| .ed.jp | 保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、養護学校など、主に18歳未満を対象とした学校。 |
| .go.jp | 日本国の政府機関、各省庁所轄研究所、特殊法人。 |
| .gr.jp | 複数の個人、法人で構成された任意団体。 |
| .lg.jp | 普通地方公共団体、特別区、一般行政事務組合、広域連合会。 |
ホスト名はドメインの中で何らかのサービスを提供するコンピューター(ホスト)に付けられる名前です。
IPアドレスと違い、インターネットに繋がった全てのコンピューターにホスト名が付けられてはいません。ホスト名は多くの場合ドメインを持つネットワークシステムの中で、何らかのサービスを提供するサーバーに付けられます。
前述の http://www.google.co.jp は、「HTTP を使って google.co.jp というドメインに属した www というホスト名を持つサーバーにアクセスする」という意味になります。

ホスト名は自由に付けられますが、Webサービスなら www、メールサービスなら mx、ネームサービスなら ns などの名前をつける事が多い様です。基本的にホスト名とドメイン名は別のモノですが、両方を合わせてホスト名と呼ぶ事が多いようです。
上図では各サーバーが独立したマシン上に分割され、それぞれにホスト名を付けていますが、1台のマシンにサーバーをまとめる事も可能です。
通常、ホスト名はドメイン名と併せて表現されますが、ドメイン名自体がホスト名の場合も有ります。
例えば、このサイト(spam-db.jp)は、URLに「 www 」を付けなくてもWebサイトにアクセスができます。その仕組みについては少々複雑なのでここでは説明しませんが、最近ではこの「 www 」を付けないWebサイトを他でも多く見かけます。「 www 」は Webサーバー のホスト名に多く使われたものが、慣例となって運用されていただけなので、Webサーバーに必ず www を付ける必要は有りません。
メールサーバーにもホスト名が付けられていますが、webサーバーのホスト名と違い、メールサーバーのホスト名を目にすることはあまり有りません。しかし、メールヘッダには通過してきたメールサーバーのホスト名か、IPアドレスが必ず記録されています。